美味しく賢く冷凍保存 【2016/07/27】
2016/07/27
食材をまとめ買いしたり、消費期限の短い食材などに便利なのが冷凍保存です。おいしさを保ったまま冷凍するために、押さえておきたいポイントを紹介しましょう。
◆冷凍保存のさまざまなメリット
食べきれなかった食材を冷凍することで無駄にせずに済んだり、安価なときにまとめ買いして節約につなげたり、半調理したもので調理時間を短縮することもできます。
また、栄養価やうまみがアップすることもあります。下ゆでしたほうれんそうは酵素の働きが抑えられるため、ビタミンなどの分解が進まず、栄養素がキープされます。しじみは冷凍することによって、オルニチンというアミノ酸の一種が4倍にも増えるとされています。きのこは冷凍することでうまみ成分「グアニル酸」が増加します。
◆冷凍保存・5つの基本ルール
●新鮮なうちにすぐ冷凍
消費期限ぎりぎりになってから冷凍すると、傷みも早く、味も落ちてしまいます。まとめ買いをしたときなどは、新鮮なうちに冷凍しましょう。
●急速冷凍の工夫を
できるだけ早く冷凍すると、食材の組織が損なわれにくくなります。食材を小分けにし、アルミトレーなどの金属製の容器に載せて素早く凍らせましょう。
●空気をシャットアウト
冷凍した食材でも空気に触れると酸化が進み、品質が低下します。ラップで包む場合はぴっちりと密着させ、密閉容器やファスナー付きの冷凍用保存袋なども活用しましょう。
●早めに使いきる
食材の品質や冷凍保存の状態によって異なりますが、おいしさが保てる期間は数週間から1カ月程度。できるだけ早く使いきりましょう。
●食材に応じた解凍を
冷凍した食材は適切な手順で解凍すると、おいしく食べることができます。冷蔵室や流水で解凍したり、電子レンジを活用するなど、食材によってうまく使い分けましょう。