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日本発!共用品という発想 【2016/05/09】

      2016/05/09

高齢者や障がいのある人にとって使いやすい商品であれば、誰もが使いやすい。そんな発想から生まれた「共用品」。超高齢社会を背景に、産業界のあらゆる分野で進化が続いています。

さまざまな概念が生まれた背景

共用品・共用サービスの基本となる概念は、1970年代までに欧米で登場。「ノーマライゼーション」や「バリアフリー・デザイン」の概念が生まれました。日本で個々の企業が先駆的な取り組みを始めたのもこのころです。80年代後半になると、米国で「ユニバーサルデザイン」の考え方が提案されています。90年代には、日本国内で高齢者と障がい者対応の政策が展開されるようになり、産業界の共用品への取り組みが進みます。

市場規模も拡大へ

2000年代に入ると、経済産業省に設置されている審議会「日本工業標準調査会(JISC)」の働きかけによって、国内だけでなく国際的に高齢者・障がいのある人への配慮を規格化しようという動きが進展し始めます。「高齢者・障がいのある人への配慮」全般を扱う「アクセシブルデザイン」という言葉が、国際的に広く使用される言葉となりました。市場規模も拡大しています。

日本の工夫が国際ルールへ

日本で生まれ進化したことによって、共用品には日本の社会や日本人の特性が織り込まれているといわれます。日本で誕生した工夫は、今では国際ルールを作る国際標準化機構(ISO)でのルールへと発展しています。
製品やサービスを使う人たちの不便さを知り、解決する方法を考え、企業や業界の壁を超えて共有しようとする発想は日本が実践してきたものづくりの根底を成すものだともいえます。より多くの人に役立つようにという願いが市場を生み、利用者を広げ、デザインの発展を促します。そして、それが企業の活性化にもつながります。共用品は、今後ますます注目されることでしょう。

日本発!共用品という発想

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